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西武池袋線池袋駅から特急レッドアロー号にゆられること39分。大きな車窓から眺める景色はしだいに緑が濃くなってきた。遠くに山々が連なっているのが見える。車掌のていねいなアナウンスとともに、特急列車はゆっくりと止まった。ここが飯能だ。ホームに降りると、澄んだ空気が気持ちよく感じる。ためしに、深く吸い込んでみる。かすかに青々しい匂いは、ここ奥武蔵の大自然の存在をおしえてくれているかのよう。ホッとひと息、不思議と肩の力が抜ける。それはどこかふるさとに帰ってきたかのような、"なつかしさ"を覚えるからなのか。奥武蔵のうつくしい自然は見るもの、聴くもの、感じるものすべてを包みこむ温かさがあるのかもしれない

埼玉の南西に位置する飯能は、市の7割が山林におおわれている。その昔は林業と絹産業のまちとして大きく栄えていた。ブランド材木として知られる「西川材」は、飯能の奥地から2つにのびる入間川 (名栗川) と高麗川の流れにのせて、はるか下流の江戸のまちまで運ばれていた。江戸から見て西の川から流れてくる木材。だから「西川材」と呼ばれていた。かつてと規模は比べものにならないが、今でも大切に育てられている。飯能はもうひとつ、横浜港から群馬・富岡までを結ぶ「シルクロード」の中間地点として絹産業に力を注いでいた。しかし残念なことに、飯能の絹産業は産業としてはすでに失われている。飯能のまちを歩いていると、養蚕には欠かせなかった古い桑畑や当時の姿をそのまま残した買継商の建物を見ることができる。蔵造りの重厚な佇まいが、かつてのこのまちの栄華を感じさせる。

飯能に”人と人のつながり”を生む、
ちょっとゆるりなローカルウェブメディア「hanoum」

飯能(hanno)に”人と人のつながり”を生む(umu)、だから「hanoum」。飯能には、自分自身や家族との時間を大切にしながら夢や目標に向かってチャレンジする、素敵な人びとがたくさんいる。彼らは自分の心に嘘をつかないし、無理をする生き方も選ばない。自分が好きと感じる道の上を純粋に、まっすぐに生きている。飯能の地に根をのばして活躍する彼らを少しでも支えたい。そして、もっとたくさんの人びとが飯能に来て、見て、触れて、この魅力を感じてもらいたい。愛する飯能を誇りをもって未来に託せるまちにしたい。そんな想いから、「hanoum」は生まれた。

Editor in chief
中里 彩 -Aya Nakazato-
1992年生まれ。埼玉県飯能市出身。il Colore 代表。
メンズスタイルデザイナー。UX/UIデザイナー。人びとのモノ・コトの価値をリデザインさせるべく、まちづくりとファッションの事業を展開するパラレルワーカー。大自然あふれる飯能の自宅と東京を行ったりきたりする、ツープレイスのワークライフスタイルを満喫中。
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